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【エグゼクティブコーチングとは】なぜエグゼクティブにコーチングが有用なのか?

あなたは、経営者として孤独を感じたことはありませんか?

常に最終判断を求められ、誰にも相談できずに決断を下す。そのプレッシャーと責任を一身に背負うのがエグゼクティブという存在です。

本記事では、そんな経営者・管理職にとっての「安全な内省の場」を提供し、経営者本人と組織の双方を成功に導くエグゼクティブコーチングの本質と効果について、実例を交えながらご紹介します。

この記事を読むとわかること

  • 1.エグゼクティブコーチングとは
  • 2.経営階層別の課題やテーマ
  • 3.目的と効果
  • 4.具体的な導入事例
  • 5.導入の流れ
  • 6.留意点と副次的効果
  • 7.導入費用
  • 8.まとめ

筆者プロフィール

砂村 義雄

ステッププラス・コーチング&コンサルティング代表、エグゼクティブコーチ

国内外企業での30年の勤務経験を活かし、経営者・管理職の課題解決・目標達成にコーチングで伴走。中小企業診断士・MBA・国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ

 

1.エグゼクティブコーチングとは

エグゼクティブコーチングとは、企業の経営者や管理職などが、高いパフォーマンスを発揮し、個人と組織の成功を両立させるためのコーチングプログラムです。これは研修やコンサルティングとは大きく異なり、専属のエグゼクティブコーチが「伴走者」として、あなたの強みや潜在能力を最大限に引き出すことで目標達成や課題解決を支援して行きます。

経営層は常に複雑な課題に直面し、孤独な意思決定を迫られる場面が少なくありません。VUCAの時代と言われているように市場の変化は激しく、組織の内外には予測不可能な要素が山積しています。このような状況下で、自身のリーダーシップを磨き、チームを鼓舞し、そして何よりも経営者・管理職自身がウェルビーイングを保つことは、容易なことではありません。エグゼクティブコーチングは、そうした経営層が抱える固有の課題に対し、深い対話と内省を通じて、あなた自身が最適な答えを見つけ、具体的な行動へと繋げるプロセスを支援します。コーチが「答え」を教えるのではなく、あなたの中に眠る知見を引き出し、自立的な行動と自律的な成長を促して行きます。

 

2.経営階層別:エグゼクティブコーチングで取り扱う課題やテーマ   

エグゼクティブコーチングで扱うテーマは、その方の役職や組織における役割、そして個々人が直面している状況によって多岐にわたります。私たちエグゼクティブコーチは、それぞれの階層が持つ固有の責任とプレッシャーを理解し、最も効果的なアプローチを提供します。

(1)経営層向け

①ビジョン策定と浸透

企業の未来を明確に描き言語化し、それを組織全体に深く浸透させるためのリーダーシップの発揮。漠然とした未来像を具体化し、社員が共感できるストーリーとして語る力を養います。

②組織変革のリーダーシップ

合併や事業再編、DX推進など、大規模な組織変革を成功に導くための変革型リーダーシップ。変化への抵抗を乗り越え、社員をポジティブに巻き込む方法を共に探ります。

③後継者育成

経営者自身のリーダーシップを引き継ぎ、次世代を担う人材を発掘・育成するための戦略的アプローチ。また後継者を支えるボードメンバーの育成も欠かせません。メンタリングやコーチングの手法を取り入れ、組織の持続可能性を高めます。

(2)事業部長・部門長向け

①リーダーシップの発揮とチームマネジメント

部門の目標達成に向け、チームを鼓舞し、メンバー一人ひとりのパフォーマンスを最大化するリーダーシップ。効果的な目標設定、フィードバック、モチベーション管理の手法を習得します。

②部門戦略の立案と実行

会社全体の戦略との整合性を保ちつつ、自身の部門の強みを活かした具体的な戦略を立案し、その実行を強力に推進する能力。限られたリソースの中で最大限の成果を出すための視点を提供します。

③部門間の連携強化

他部門との協力関係を構築し、部門間の壁を越えたスムーズな情報共有と協業を促進するためのコミュニケーション能力。一部門の視点を超えた視座を持ち、全社的な視点を持つことで、部門最適に陥ることを防ぎます。

(3)次世代リーダー・管理職向け

①リーダーシップスキルの開発

将来の経営を担うために不可欠な、影響力、変革力、問題解決能力といったリーダーシップの中核をなすスキルの開発。

②問題解決能力の向上・意思決定プロセスの強化

課題を多角的に分析し、根本原因を見極め、また限られた情報や時間の中でより良い解を見つけ出す視点やフレームワーク。

③部下の育成とエンゲージメント向上

部下の潜在能力を見抜き、個々の成長を促すためのコーチングスキルやメンタリング能力。チーム全体のエンゲージメントを高め、自律的な組織文化を醸成します。

ご自身の状況や置かれた環境に従い、上記のようなテーマの中から最も重要だと感じるものを選び、コーチと共に深く掘り下げていくことで、これまで気づかなかった新たな視点や可能性を発見できるでしょう。

 

3.目的と効果  

エグゼクティブコーチングの究極的な目的は、クライアント自身の内発的な変革を促し、その結果として個人と組織の双方に好循環を生み出すことです。私たちエグゼクティブコーチは、目の前の問題を解決するだけでなく、長期的な観点でクライアントが将来にわたって自律的に成長し続けられる基盤を築くことを目指しています。

多岐に渡る効果が期待できますが、事業や組織運営に大きなインパクトを持つものは下記の3つです。

(1)リーダーシップの強化

自己認識を深め、自身の強みや弱み、そして「あなたならでは」のリーダーシップスタイルを確立することで、周囲を巻き込み、組織を力強く動かす影響力が向上します。メンバーの潜在能力を引き出し、チーム全体のパフォーマンスを最大化する真のリーダーシップを育みます。

(2)意思決定の質の向上

論理的思考だけでなく、自身の経験や直感、そして未来予測も踏まえた、より質の高い、かつ迅速な意思決定が可能になります。不確実性の高い状況下でも自信を持って判断を下せるようになります。

(3)コミュニケーション能力の向上

部下や同僚、上層部、さらには社外のステークホルダーとの円滑かつ効果的なコミュニケーション能力が向上します。相対するプロコーチとの対話を通じて自然に、もしくは意図して、傾聴力、質問力、相手の意図を汲み取る力が磨かれ、組織全体の連携が強化されます。

上記に加えて、課題解決能力の向上、戦略的思考力の醸成、モチベーションの向上なども挙げられます。

これらの効果は、経営者個人の成長だけに留まらず、それが組織全体に波及することで、生産性の向上、社員エンゲージメントの強化、企業文化の醸成、ひいては企業の持続的な競争力強化に大きく貢献するでしょう。

 

4.導入事例(弊社での具体的実例、及びクライアントの肉声)  

ここからは、実際にエグゼクティブコーチングを導入された方々のリアルな声をご紹介します。様々な状況や立場に置かれた経営者が、どのような課題を抱え、コーチングによってどのように変化していったのか。コーチからの視点に加えて、クライアント自身の感想や気付きを、ご本人から承諾を得た上で掲載します。

導入事例(1)海外展開をしている中小製造業社長M様(60歳代)

  • 【抱えていた課題】

これまでの右肩上がりから業績が踊り場。社員には、会社は変わらければならないと発破をかけるも「自分自身はどう変われば良いのか?」。社長として「何をする」「何をしない」など自らのマネジメントや意思決定スタイル変容への挑戦。

  • 【コーチングを通じた変化】

・当初は口数が少なかったが、少しずつ自分の想いやお困りごと・迷い、プライベートな事柄も口にするようになる。

・業績好調だったのはこれまで先代が築いてきた蓄積によるものと自認し、自らが旗を振って事業展開をすべきとおもいつつも一方、社長の自分が発言するとそれが最終決定になってしまう状況に憂慮。

・役員の反対を押し切って社員懇談会を実施、日本全国の拠点を回り社員から直接意見を聞く場を設定。事業展開を社員がどう感じているのか、社長である自分はどう見られているのか、など生の声を聞く。

・パフォーマンスが出ない役員を交代させ、一方、自分の後継者を指名し次の世代役員に任せつつも、自ら新製品開発に強いリーダーシップを発揮するようになった。

  • 【M様の声・感想】

・毎月のコーチングセッションはこの一ヶ月の活動を振り返る絶好の場。コーチに説明をすることで自分は何をしてきたのかを検証できる。

・時折コーチから訊かれる「その時、社長はどう感じたのですか?」という問いで自分に向き合える、内省の時間である。

・「どんな社長と思われたいのか?」という点で、コーチからの第三者目線のコメントは非常に有用である。当たり前だが社内の誰もそういうことは教えてくれない。

導入事例(2)上場企業の海外展開している子会社社長K様(50歳代)

  • 【抱えていた課題】

社長として自社の経営に関して、特にいくつか走っているプロジェクトの成果が出ず、会社全体の業績が下降しており、今後の意思決定に伴走して欲しい。

  • 【コーチングを通じた変化】

・漠然としていた目標や行動計画がコーチに話をすることで構造化され整理されることで改めて自己認識や想いが言語化された。会社の業績だけではなく、社長自身の「人材育成」への熱意が確認された。

・社長としての強い「引っ張る」リーダーシップから、他者視点や全体視点へ視野が広がった。部下の管理職やメンバーの自発性を引き出すマインドが醸成された。

・日頃から様々状況を冷静に想定、準備しておくことで困難な状況に直面しても「想定内」と自分を信じて主体的に行動できるようになった。

  • 【K様の声・感想】

・目標設定をして行動計画に落とし込むことで「行動を変える」ということに気づいた。

・想いを吐き出すというのは、気持ちの良いもの。話をしている間に高揚して自信が沸いてきたような気がする。

・コーチからの質問に答えることで、自分で書き出したものが生きて「自分に戻ってくる」ような感覚を持った。

・後悔しないように思ったことをやることにする、と感じた。常に自分に正直にありたい、逃げない、投げない、を通すことができたかと思います。上手く行かなくても前に進むしかないと腹を括れるようになった。

・ポジティブなものがたくさんあること、多くのことや人が連鎖して自分になっていることが、最大の気づきでした。

導入事例(3)福祉施設運営会社、二代目女性社長F様(40歳代)

  • 【抱えていた課題】

母親から社長を引き継いだものの「経営者」として何をすべきか判然としなかった。社長としてのあるべき姿を見つけ出したい。

  • 【コーチングを通じた変化】

・「自分らしさ」「出来ない自分を受け入れる」など自己認知が進んだ。

・ケアマネジャー経験者で「何でも自分でやらなければ」から「任せることで従業員は成長する」へ考え方が変わった。自分一人での経営から「社員と一緒に考える経営」にマインドが変容。

・社長である自分しか出来ないことに集中しようとする心持ちになった。

  • 【F様の声・感想】

・「コーチと話すことで整理される」「コーチから問われて気付く」体験の繰り返しが、自己理解を深めた。

・毎回のセッションが「経営者としての軸」の探求に結びついており、自分として軸が言語化・具体化された。

・コーチは共感と問いを通じて「安心感」と「挑戦意欲」の両方を引き出してくれた。

 

5.一般的な導入の流れ   

経営者の抱える課題は千差万別なことから、エグゼクティブコーチングの導入はコーチングを受ける本人に最大限に応えられるよう、丁寧かつ段階的に進められることが多いです。以下に一般的な導入の流れを整理したので、ぜひ参考にしてみてください。

(1)お問い合わせ・無料説明会

メールまたは電話にて、抱える課題や取り扱いたいテーマを連絡します。その内容に基づき、コーチングによって解決できること・出来ないことなどの説明や、現在あなたが抱えている課題やコーチングへの期待について、簡単にヒアリングを行います。

(2)課題やニーズのヒアリング、及び、コーチングオリエンテーション

無料説明会の後、実際にコーチングを受ける本人とコーチがオンライン又は対面で面談をします。コーチングは本人とコーチの「相性」が効果に大きく現れるため、面談は必須です。そして事前に「コーチングとは何か」を体験・体感するために、「体験セッション」を受けるのが一般的です。この体験セッションでのやり取りを通じて、コーチングを受ける本人はコーチとの相性を確認します。

(3)コーチングプランの提案・契約

課題やニーズを踏まえた上で、コーチは最適化されたコーチングプランを作成・提案します。このプランには、具体的な目標設定、コーチング期間(通常は数ヶ月から1年)、セッションの頻度(月に1〜2回など)、1回あたりのセッション時間、そして費用などが明確に盛り込まれます。また、コーチングセッションに加えて「360度評価」などを盛り込むことが可能なケースもあります。

(4)コーチングセッションの開始

契約後は定期的なコーチングセッションを開始します。セッションは、コーチングを受ける本人の都合に合わせて、対面またはオンライン(Zoom)で行われることがほとんどです。コーチとの対話を通じて、設定した目標達成に向けた具体的な行動計画を策定し、実践、そしてその振り返りを繰り返します。

(5)定期的な進捗や効果の確認

コーチング期間中は、定期的に進捗状況を確認し、必要に応じて目標やアプローチ、セッション頻度などを調整していきます。目標達成度合いや、具体的な行動の変化、得られた成果などを評価し、コーチングの効果を可視化するためのレビューや中間360度評価なども要望に応じて実施されることが多いです。これにより、コーチングが本人にとって最大限の価値を提供できているかを確認します。

 

6.留意点と副次的効果  

エグゼクティブコーチングを最大限に活用し、その恩恵を享受いただくためには、いくつかの留意点と、期待される副次的効果について理解しておくことが重要です。

(1)コーチングですること・しないこと

コーチングは万能の魔法ではありません。その特性を理解することで、より効果的に活用できます。

  • 【コーチングですること】

・あなたの目標達成を強力に支援・後押しする:あなたが設定した目標に対し、その達成に必要な思考プロセス、行動、そしてリソースを明確にする手助けをします。

・あなたの中から答えを引き出す手助けをする:「答えはあなたの中にある」これがプロコーチのマントラ、重要と考える価値観です。コーチが答えを教えるのではなく、あなたが自身の経験や知識、潜在能力の中から最適な答えを見つけ出すための「気づき」を促します。

・あなたの強みや潜在能力を引き出す:あなた自身が気づいていない、あるいは十分に活用できていない強みや才能を発見し、それを最大限に活かす方法を共に探ります。

・あなたの行動を促進し、習慣化をサポートする:目標達成に向けた具体的な行動計画を立て、その実行を後押しし、ポジティブな習慣として定着させるための支援を行います。

・客観的な視点を提供し、気づきを促す:あなたが自分では気づきにくい視点や盲点を提供し、新たな発見や深い内省へと導きます。

  • 【コーチングでしないこと】

・「こうすべき」と具体的な指示を出す:これはコンサルティングの領域で、コーチはあくまであなたの伴走者であり、意思決定はあなた自身が行います。

・あなたの課題を代わりに解決する:問題解決のプロセスは、あなた自身が主体的に取り組むものです。コーチは解決策を提示するのではなく、あなたが解決策を見つける手助けをします。

・過去の失敗を責める、あるいは評価する:コーチングは未来志向であり、過去の出来事から学び、未来へ活かすことに焦点を当てます。非難や評価は行いません。

・倫理に反する行為を推奨する:当然のことながら、コーチは社会規範や倫理に反するいかなる行動も推奨しません。

(2)コーチの選び方と相性

エグゼクティブコーチングの効果を最大限に引き出すためには、あなたとコーチとの間の「相性」が非常に重要です。心を開き、何でも話せる信頼関係が築けるコーチと出会うことが成功への第一歩となります。

①専門性と経験

あなたが抱える課題領域に深い理解を持ち、経営層へのコーチング経験が豊富であるかを具体的に確認しましょう。これまでの実績や、どのようなクライアントを支援してきたかを聞いてみるのも良いでしょう。

②人間性・フィーリング

あなたが安心して心を開き、弱みも見せられると感じるか、そして尊敬できると感じるコーチであるかが重要です。無料オリエンテーションや体験セッションを通じて、コーチの人柄、価値観、コミュニケーションスタイル、そしてあなたとの「化学反応」を直接確かめることを強くお勧めします。

③傾聴力と質問力

あなたという人間に純粋で健全な好奇心を以って対峙し、あなたの話を深く、真摯に傾聴し、本質を捉えた、そしてあなたに新たな気づきをもたらすような関わりができるコーチであるかは、セッションの効果を大きく左右します。

(3)コーチングが機能しやすい人とは

コーチングは必ずしも全ての人に等しく同じ効果をもたらすわけではありません。以下のような特性を持つ方に特に効果を発揮しやすい傾向があります。

①自己成長意欲が非常に高い人

課題意識が強く、現状に満足せず、常に自身の可能性を広げ、高みを目指したいと強く願っている方。

②素直な心で変化を受け入れられる人

自身の思考パターンや行動様式を見つめ直し、新しい視点や考え方、アプローチを積極的に受け入れ、行動に移す柔軟性がある方。

③主体的に行動できる人

コーチングを「受け身」のサービスとしてではなく、自らの成長のための貴重な機会と前向きに捉え、セッションでの学びを実生活やビジネスに積極的に落とし込み、行動できる方。

④内省する習慣がある人、あるいは内省することに価値を見出す人

自身の思考や感情、行動を深く振り返り、そこから学びを得ようとする姿勢がある方。自己認識を深めるプロセスを楽しめる方。

(4)副次的効果:経営層のコミュニケーション力の向上

エグゼクティブコーチングは、設定した目標達成に直接的に貢献するだけでなく、経営層や管理職のコミュニケーション力の向上という、非常に価値のある副次的効果をもたらします。

コーチとの一対一の対話を通じて、自身の複雑な思考プロセスや曖昧な感情、そして具体的な意図を言語化する機会が格段に増えます。このプロセスを通じて、論理的思考力と表現力が鍛えられ、より明瞭かつ説得力のあるコミュニケーションが可能になります。また、コーチからの客観的なフィードバックを通じて、自身のコミュニケーションにおける「強み」と「改善点」を具体的に把握できるようになります。

従って日常のビジネスシーンでのコミュニケーションの質が飛躍的に向上します。

①部下とのOne on Oneミーティング

部下の成長を促す質問力、傾聴力が向上し、より深い信頼関係を築けるようになります。

②経営会議でのプレゼンテーション

自身の意見を論理的に構成し、簡潔かつ魅力的に伝えるスキルが向上し、周囲を納得させる力が強化されます。

③社内外との交渉や営業活動

相手の意図を正確に読み取り、自身の主張を効果的に伝えることで、より有利な条件を引き出す交渉術が磨かれます。

④組織全体へのメッセージ発信

自身のビジョンや戦略を、社員一人ひとりに深く共感させる形で伝え、組織の一体感を高めることができます。

これらのコミュニケーション能力の向上は、個人のリーダーシップを強化するだけでなく、組織全体の連携をスムーズにし、生産性を高める上で不可欠な要素となります。

 

7.導入費用  

エグゼクティブコーチングの導入を検討するにあたり、費用は重要な要素の一つです。その費用対効果を正しく理解していただくために、相場観と、他のサービスとの比較についてご説明します。

(1)相場観

エグゼクティブコーチングの費用は、コーチの経験、実績、資格、セッションの頻度、期間、そして提供される付加価値(例:アセスメントツールの活用、緊急時のサポートなど)によって大きく異なります。一般的には月額10万円〜50万円が相場感となります。

多くの場合、成果を最大化するために重要なことは、短期間での単発セッションではなく、数ヶ月から1年程度の契約期間で、月に1〜2回、1回あたり60分〜90分の密度の高いセッションを行う形式が一般的です。これは、継続的な対話と行動の振り返りを通じて、着実な変化と成長を促すためです。

(2)費用対効果をどう考えるか?(コンサルティングとの対比)

エグゼクティブコーチングは決して安価なサービスではありませんが、その費用を単なるコストとしてではなく、経営層の成長、ひいては組織全体の持続的な成長への「戦略的投資」と捉えることが重要です。

ここでは、混同されがちなコンサルティングとの違いを対比することで、コーチングの真価がご理解いただけます。

①役割

【エグゼクティブコーチング】

・クライアント自身の内発的な変革を促し、自ら「答え」を見つける力を養う。

・コーチはあくまで、クライアントが自分で課題を発見し、解決策を導き出し、行動するプロセスを支援する。

【コンサルティング】

・外部の専門家が特定の経営課題に対して、分析に基づいた「答え」を提供する。

・具体的な戦略や施策を提示、実行を支援する。

 

②特徴

【エグゼクティブコーチング】

・長期的な視点での人材育成、リーダーシップ開発、組織能力向上に貢献する。

・一度得た学びやスキル、習慣化はその後のキャリアにおいて永続的に活かされ「無形の資産」となる。

【コンサルティング】

・短期間で特定の課題を解決し、特定の知識やノウハウを獲得には非常に有効である。

・課題解決の「代行」に近い側面もある。

 

③費用対効果

【エグゼクティブコーチング】

・直接的な短期ROIが見えにくい場合があるが、経営層・管理職一人一人の意思決定の質が向上し、リーダーシップが強化される。

・組織全体の生産性や社員エンゲージメントが向上し、結果として売上向上やコスト削減、新たなイノベーション創出といった、より広範で持続的なリターンに繋がる可能性を秘めている。

【コンサルティング】

・短期的なROI(投資対効果)が明確に出やすい傾向あり。

 

「もし、あなたが抱えている経営課題が、あなた自身の力で解決できるようになったら?」「あなたのリーダーシップがさらに磨かれ、組織が自律的に動き出したら?」「組織全体のコミュニケーションが飛躍的に活性化し、一体感が生まれたら?」その先に広がる未来は、今のコストをはるかに上回る価値をもたらすはずです。

 

8.まとめ

エグゼクティブコーチングにご興味をお持ちいただけましたでしょうか? 弊社でも提供していますので、お気軽にご連絡ください。

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